【製造材料丸わかり】カーボグラスやシリコーンゴム等の先端材料の今

作業員

抜加工の最前線

ガラス

時代とともに加工業界も進化し、様々な加工が可能になっている。例えばNC加工機やマシニングセンターなどはコンピュータが登場したおかげで飛躍的に進化し、現在では人の能力を超えた加工技術で成形を行うことが出来るようになっている。様々な加工方法が存在しているが、中でもちょっと変わった加工方法に抜加工がある。抜加工とはその名の通り抜く事で加工を施す種類であり、型抜きの原理を用いた加工である。抜加工は一般的にはトムソン加工と呼ばれていて、トムソン加工ではまず型を作る必要がある。型の作り方は様々な方法があるが、通常は樹脂材料や木材等を使用して抜加工で加工したい形状の溝を掘っていく。溝自体はそこまで深くなくてもよく、数センチ程度に正確に掘っていく。レーザー等を用いて掘ることが多く、抜加工をする時は何らかの堀機が必須になるだろう。掘った溝と同様の形状で刃物等を加工していき、丁度溝と刃物が合わさるように作っていく。これによって土台である木材や樹脂材料に刃物が付いた形にすることができ、後はこの刃物を加工したい材料に押し付けることで刃物に沿った形状で切り取る事ができるようになる。
トムソン加工を用いた成形は様々な所で行われていて、ゴム製の材料の加工などレーザーで焼ききることが難しい場合などで用いられている。また3D形状のものに中貫する時にも用いられている。トムソン加工では前述したように刃物の材料となる金属を用いるが、この金属加工技術がある程度高く無いと質の良いトムソン加工をすることは出来ない。最近では3D加工が出来る加工機が登場したこともあり刃物を複雑な形状に加工することが出来るようになっている。3D加工機のメリットは予め3Dデータを作っておくだけで寸分狂いなく刃物を加工することが出来るという点だろう。3D加工技術が高まった事でトムソン加工も簡単に行うことが出来るようになっている。